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ある日の夜、
あの子がワタシの部屋を訪ねてきた。


コンコン―、


扉を叩く音。


「 あなたとお友達になりたいの 」


扉の向こう側から聞こえてくる声。
あの子の声はこんなにも優しい声だっただろうか。


コンコンコン―、


扉を叩く音。
さっきよりも1回多い。


「 あなたと一緒に踊りたいの 」


扉の向こう側から聞こえてくる声。
あの子の声はこんなにも心温まる声だっただろうか。


コン―、


扉を叩く音。
でもあの子の声は聞こえてこない。


聞こえてくるのは小さな足音。
その音がだんだん遠ざかっていく。


ほらね。
お友達になりたいなんて嘘。


あの子はワタシに興味なんてない。
ワタシもあの子に興味なんてない。


人間はみんな嘘つき。