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ある日の夜、
1人の人間がお城にやってきた。


鉄錆びた赤髪に薄汚れたエプロンドレスを着た、
とても醜い人間の少女。


「 家に帰りたいの 」


少女が願いを乞う。
でも王様は少女から目を逸らす。


お城のみんなも町のみんなも少女を影で蔑み笑った。


その態度を
その容姿を
その生まれを


でもワタシは笑わないし何も言わない。


だって雑花の中に咲く一輪の薔薇のように、
あの子がいてくれるだけでワタシは自分を魅せられる。


みんなワタシだけを愛し、見てくれる。